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創業明治33年
山川食品株式会社

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柔らかい梅干を作るために必要なものは何か?

この時期、複数のお客様から、「毎年梅を漬けているんだけど、固いのしかできない、なぜかしら?」という質問を頂きます。柔らかい梅干を作るためには、

「樹上完熟した梅」を「収穫したその日のうちに漬け込む」

ことが必須です。この2点さえ守れば、自動で柔らかい梅干が出来上がります。是非お試しください。

※恐らく・・・ですが、「生梅を買ってきて黄色くなってから漬けたけど柔らかい梅干ができない」という方がほとんどだと思います。あ、自分だとドキッとした方もいるでしょう?(笑)

以下、補足です。読んで頂いても頂かなくても構いません。

① 「樹上完熟」した梅の入手方法:

個人的に農家さんを訪ねお願いするしかありません。その際に、

1.量(何キロ欲しいのか)

2.価格(いくらで買うのか)

3.連絡を頂けたらその日のうちに取りに来る!

の3点を約束してきてください。※引き受けてくれるかどうかは別問題です。

② なぜスーパーでは入手が難しいのか?:

農家さんが収穫してからスーパーの店頭に辿り着くまでに、以下のような経路を辿ります(一般論)。

農家 → 市場 → スーパー

農家さんが市場に出荷してから、選別工程を流れ、物流システムにのり、店頭に着くまでに1~2日かかります。また店頭に並んでから売れるまでに3日程度かかるため、「未熟のうちに収穫して出荷する」というのが通例です。そのため、1日程度しか日持ちしない樹上完熟した生梅は、その工程で腐ってしまうため、市場には流れません。

③ 私個人的な意見としては:

梅酒用の生梅はスーパーで十分良い梅が買えると思っています。ただ、梅干し用の生梅は、現状入手不可能なので、出来上がった梅干しを買うのが1番良いかなと思っています。

④ 他:

「それでもなぜ農家さんは個人に販売しないのか?」、「農家さんから買えば間違いはないのか?」、「その他に注意点は無いのか?」など書きたいことはたくさんありますが、あんまりたくさん書いても読むの大変ですからね、ここまでにしておきましょう。

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